
デュヌラルテでの今回の展示、美学をも感じる繊細かつ丁寧なこだわりのパン屋さん店内の一角、三階には大好きなNY MOMA のミュージアムショップ、一階はシャネルにブルガリ‥というすばらしい環境。
そんな環境の下、いわゆる陶芸の展示、ではなく、店内の限られた小さなスペースだからこそ‥な、小さなこの空間全体を日本の床の間ととらえての表現というのがわたしの中での最大のテーマでありました。
鏡餅を通して、日本のデザインのすっきりとした清々しさ、愛らしさ、キュートさをぎゅっと凝縮した形でこの小さな空間全体で丁寧に美しく表現したい‥と。
この壁一面でひとつの作品といった感じで。
その表現にあたって、今回試みたのが、かねてからやってみたかったアクリルやガラスといった異素材との組み合わせ。
鏡餅のすっぴんな表面の肌合いを透明なものと組み合わせることでよりすがすがしく表現できたらと。
スポットライトを直に浴びる緊張感もあって、気分的にはステージママ。
願わくば、鏡餅たちが女優となって演じてくれればいいな、と。

幾重にも重なるガラス板、一年一年積み重ねその上で迎える節目の元旦。
わたしの感じている新年はこんなイメージ。
なんてことない一年一年の積み重ねで今がある。
一枚だと透明なこのガラス板も積み重ねることで色合いも変わって見え‥スポットライトを浴びる事で様々な陰影も。(鏡餅の台座としても)
さりげなく干支の札をブローチ的に配置。
等々、随所自分なりにこだわりも。
キャンバスに自由に描くようにディスプレーさせていただいたのでありました。