
磁土を手のひらでひとつずつまとめあげた、手のひら豆皿、焼き上がり。
磁土でぽってりいい加減につくる、
というのは磁器のもつ主流な方向性ではないものなようなのだけれど‥
磁土を使って、出来る限り、ラフに。
でもさりげなくきれいに。
きれいなラフさ。
が、このコたちを作るときのテーマ。
わたしの場合、常に、
焼き上がり→陶芸作品のできあがり。
ではなく
焼き上がって、そこにモノがのって、テーブルにのった、
その空気感が楽しく気持ちのいい空間全体で作品になること。
(HPであるaround the tablegalleryコンセプトはまさにその感じから。特別なものではなくあくまでも身近な手に触れることのできる日常空間がギャラリーであるという発想)
がなによりの目指すところ。
その人(料理や食材)のキャラや魅力があってこそ、着ている洋服(うつわ)もより素敵にもみえるというような。
このコたちももれなくその感じで。
あくまでもうつわはあまり主張せず、でもどこか雰囲気がよろしい。ちょっとやんちゃで、でもちょっとほほえましい、そんな感じがイメージ。

そんな(やんちゃだけどどこかほほえましさもある)きれいなラフさ。
は人間的にも目指したいテーマのひとつ。
思えばそんなことを思うきっかけとなったのが、幼児期。
塗り絵が大好きで、いまの作陶のごとく励んでいた際
きっちり枠を囲んで、時にグラデーションかけ、洋服にはオリジナルで柄に、お顔もちびさまんさ仕様オプションメークを丹念に。と、美しく完璧な塗り絵をめざしていたものの、ある日髪の毛が枠からはみ出す大失態を。
狙いとはかけ離れたことに激しく落ち込む当時のわたし。。。
すると母が、
「あらーすてきじゃないー!髪の毛なんて風でふんわりなびく姿が素敵なのよ。ぎっちり固まったヘアスタイルなんて‥ヘルメットじゃあるまいし〜」
とさらり。
当時のわたしには母のこの一言で
「はみだして、いいんだー!」
と、幼いながら目から鱗。
まぁ、発想と表現はとことん自由にのびやかに、が子育てテーマな母からすると実にらしい自然なひとこと、だったのだけれど。
結果、はみ出し続けることうん十年。
なにげない想い出ながら、そのときの空気感をことあるごとに思い出すから不思議。
元々かなーりのラフな面とかっこわるいくらいきっちり作り上げたいという面が7:3 いや8:2で同居。自分らしいといえば自分らしいか。

そんな感じできたこのコたち。
作陶時の抱くイメージは、ちょっとづつ違う小皿をこんな感じで碁盤上に並べて。色とりどりぐぐっとくる酒のつまみをちょこちょこと。でありました。
あくまでもつまみがのって、美味しい日本酒があって、楽しく集う仲間が居て、完成☆
とはいえ、実は、このコたちを使って表現したい世界がもうひとつ。
それは自分の中での次のお楽しみ。うまくいくといいのだけれど。