川喜田半泥子のすべて展図録。
昨年末、友人であり親しい陶芸作家から、
さまちゃんは、コレ絶対見とくべき!
と、チケット頂戴し、観に行けば、
ハートにバキュン☆
結果、期間中、二度観に行ってしまった。
舞台や、映画ではよくあることだけれど、いわゆるこの手の展示では初めて。
陶芸、なんていう枠を超えたところでの人間的魅力に溢れる作品の数々。
作品(陶芸のみならず書や絵)から醸し出される空気+ネーミングセンス
小手先でない表現の大きさ、おおらかさ
のびのび枠にとらわれない自由闊達、圧倒的な洒脱さユーモア感、
会場内ひとつひとつ作品を眺めては、
ぐわわわわーん、半泥子おじいちゃん、参りました〜!
気がつけば、顔がほころんでいる。
奇をてらっているわけではなく
こだわりは確とありつつも、邪心な狙いのかけらもない。
ごくごく自然にさらっとあるがまま
良い感じな、いい加減さもたまらない。
生でみると作品から確実になにかフェロモン的魅力成分が出ているような。
最も理想とするところ。
一般的には
東の魯山人、西の半泥子と称されているようだけれど
わたしの感覚では、そのウィットに富んだ上質なユーモア感から
三谷幸喜か半泥子か、といった感覚。
ド感動。
ちなみに、タイトルにある
白雪奴団子なる女性は川喜田半泥子が妻以外で愛したという女性。
なーんて、はずはなく、
むかしむかし‥
ティーンエイジャーのとある夏休み時、
ソファでうたた寝中夢の中でわたしが扮していた作家名(現代版清少納言な作品を書きあげ直木賞受賞!最初で最後の浪漫溢れる超大作夢)
以来、雅号をつける際には、
白雪奴団子
その流派から娘は
白玉奴団子
と密かに心に決めていたのでありました。(娘からはあっけなく却下)