ふっくらオムレツは小さい頃から朝ごはんで大好きなメニュー。
小さい頃母が作ってくれたのが、ひき肉とタマネギを炒めたものが入った半熟オムレツで、わたしにとって、ミルキーはママの味、な、ママの味のひとつ。
そして結婚して自分で作るようになってからは、トマトに、納豆、しらすや、マッシュルーム、時にカマンベールなどシンプルなものが定番に。
なんてことないごくありふれた食パンをスティック状にして、カリカリに焼いてスプーンな感じで食べるのもお気に入り。
そしてそんなオムレツを食べるたび思い出すのが「童話物語」
これは当時小学校4年生になろうとしていた娘に友人がプレゼントしてくれた本で、今では仲良くさせていただいている尊敬する友が絵を手がけられていたこともあり、その年に娘は童話物語の作者向山貴彦氏の
スタジオエトセトラへ訪問させていただき、自由研究の課題となったりもした、おそらく娘にとって特別な思い出のある作品。
娘のみならずこの大人なファンタジーに私自身もはまり、宮山香里ちゃんが製作した童話物語のリトグラフはいまでも我が家のリビングに。
そんな「童話物語」の中で登場していたのがオムレツ。
そこから感じる、なんともいえない卵の甘い匂い、優しい幸せな食感にはたまらぬものがあり、当時、たっぷりのバターと卵を使って頻繁に食卓に登場したもの。
結局はいつもと同じシンプルなオムレツなのだけど、今日は”童話物語のオムレツ”ね! というだけで、特別なメニューにランクアップするから不思議。
小説や映画はたまた思い出といった”物語”が加わると、なによりの料理のエッセンスになる。
そんなオムレツを食べながら今朝は観たばかりの
幸せはシャンソニア劇場からの余韻に。
ニューシネマパラダイスにプロデューサーズの要素を盛り込んだような作品で、切なくて、でも温かくて‥すべてのシーンがたまらず。最後劇場にも関わらず涙がこぼれて困ったことに。
追って観に行った娘も大好きだと言う。
そりゃーそうでしょう。キャラも好みも異なる我が家一同愛して止まぬ共通する映画にライフイズビューティフルがあるのだけれど、まさにそんな”我が家好み直球どまん中”といえる作品だから。
すべてのシーンがすてきなのだけれど、なんてことない日常の食卓のシーンで、ピゴワル父さんが、自身は赤ワイン飲みつつ、キュートなジョジョに田舎風なスープをよそってあげるシーンがまた魅力的で、なんとなく親しみをおぼえたり。
いったいあれはなんのスープだったのだろう。
窓のメニューに書き込まれたシャンソニア風スープも興味津々。
まさに登場したシチューやスープのような温かい映画で、いま思い出してもうるっとくるのでありました。
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